エンハンスドの名の付いたlanケーブルとは

lanケーブルの仕様を表わす指標のひとつにカテゴリがありますが、その中にはエンハンスドの名が付いたものがあります。エンハンスドとは「高める」「増す」と言った意味を表わす英語で、lanケーブルの場合は拡張された能力を指します。直近で最も普及しているのがカテゴリ5の後に策定された規格のカテゴリ5eで、「e」はエンハンスドを表わしています。カテゴリ5は1000Base-Tに対応しており、1Gbpsの光ファイバーサービスなどで用いられています。

一方のカテゴリ5eはカテゴリ5の改良版で、従来の周波数特性や芯線などの仕様に加えて速度の低下や通信の不安定の原因となるノイズへの対策がより厳密に定義され、テストをクリアして仕様を満たした商品のみがカテゴリ5eを名乗ることができます。さらに大きく変わった仕様がケーブル長が最長でも100mまでと規定されるようになったのに加えて、経路の途中で延長ケーブルやハブなどの接続部が存在する場合はベストな速度を保証する最長距離は短くなってしまいますが、条件さえ満たして1Gbpsのサービスで利用すればカテゴリ5以上に回線が本来持っているパフォーマンスをより発揮できるようになります。最長100mまでと言う距離は一般的なホームユースではさほど問題はありませんが、ビジネスユースでオフィスの広範囲にlanケーブルを張り巡らせるようなケースや、フロアを跨いで敷設するようなケースでは留意する必要があります。

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