配線の面倒がないことから無線lanが普及していますが、通信速度を重視するならlanケーブルによる有線での接続が欠かせません。

ネットワーク機器同士を接続する時には、距離や場所によって外部から受ける影響についても注意することが重要です。lanケーブルは内部に2本がペアになった信号線が4組あります。

これらの信号線を使ってデータの送受信が行われます。信号データは微弱な電気信号で行われます。電気は通過する時に電磁波を発して周りに影響を与えることがあります。微弱な電気信号では外部に大きな影響を与えることはありませんが、逆に影響を受ける心配があります。lanケーブルを配線する時に注意しなければならないのが電源線との距離です。電源線に流れる電流は小さくないので、電磁波を外部に放出して影響を与える恐れがあります。信号線で電磁波を受けた場合、信号ロスなどの問題につながることがあります。

そのような不具合を避けるためには、シールドが有効です。シールドとはケーブルの被覆に金属の皮膜をすることです。シールドによって外部からの電磁波の影響を遮断することができます。電源線についても同様に、シールド処理されているものを選ぶことで、電磁波を放出しなくなります。場所を取らずに取り回しに便利だからと言って細いケーブルを選ぶと十分なシールドがなされていないことがあります。そのようなケーブルは、電源線から離れた場所に使うと良いでしょう。